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ダーク・ブルー

ダーク・ブルー 人気ランキング : 13,423位
定価 : ¥ 3,990
販売元 : スタジオジブリ
発売日 : 2003-04-04
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 3,990

   1939年、ナチス・ドイツ占領下のチェコスロバキアで同国空軍に所属していたフランタ(オンドジェイ・ヴェイトヒー)とカレル(クリシュトフ・ハーディック)は、義勇軍としてイギリスへ渡りナチスに立ち向かっていく。そんな中、カレルは自分の命を助けた女性スーザン(タラ・フィッツジェラルド)に夢中になっていくが、彼女が愛しているのはフランタの方であった…。
   戦時下の友情と愛を繊細でみずみずしいタッチで、そして戦闘シーンはダイナミズムあふれるタッチでつづり、その双方を見事に融合させたチェコのヤン・スヴィエラーク監督による戦争青春映画の秀作。なお本作はスタジオジブリの第1回洋画提供作品でもあり、宮崎駿監督『紅の豚』などと、大空を舞う男たちの心意気などが相通じるものもある。(的田也寸志)

せつないほど蒼い空

このDVDを何で手に取ったか?と聞かれたら、そりゃあ宮崎駿監督が推薦しているから、というのが一般的だろう。それほどマイナーな作品。まずチェコのヤン・スヴィエラーク監督なんて知らないでしょう。
ただし、さすが『紅の豚』をとった飛行機フリークの彼が押すだけあって、まず空中戦闘シーンが美しい。イギリスの生み出した名機スピットファイアとドイツの名機メッサーシュミットの空中戦は、見事。たしかにハリウッドのCGを使った『パールハーバー』も見事ではあるが、アーカイブの引用からはじまって、撮影陣が空に命をかける戦闘機乗り達の感覚を良く理解しているのだと思う。言葉にはしにくいが、フランスの英雄的パイロットのサンテグジュペリの『夜間飛行』『人間の土地』やゼロ戦のエースパイロット坂井三郎さんの『大空のサムライ』に共通する何かがちゃんと描かれている気がしました。だから、宮崎監督が熱狂したんでしょうしね。散歩気分に近い空襲にドーバーを越えてフランスへ向かうところは、航空機乗りの地理感覚を良くあらわしている。陸軍や海軍では、こういう距離感覚は描けまい。
この作品の主題は、イギリスの空と自由を守った第二次世界大戦時のチェコスロバキアのパイロット達。冷戦下では、自由陣営に味方した理由で彼らは収容所に入れられて不遇の半生を過ごしている。その暗く澱んだ収容所の薄汚い青と、仲間と飛ぶ大空の蒼さの対比は、終始緊張感があった。

手抜きなしの職人技的佳品

CGなどもつかってあるのに、不思議と手作り感の匂いのする良作な映画です。
恋愛、友情、捕虜、空戦と幾つもの要素がありますが、こなれた脚本であざとさを感じさせません。これだけきれいにまとまった脚本を作られたら、息子である監督も気合が入ったことでしょう。
抑制のきいた演出が、戦時下の人間心理と振幅を出さざるを得ない人間感情をうまくコントラストさせることに成功しています。
個人的にはダンディな戦友が良い味を出していて好きでした。
特典もわりにボリュームがあり、特撮やCGの解説なんて興味もないのについつい見入ってしまいましたね。
こういう地味だけれど、丁寧に作られた戦争映画は当たりの傾向が多いですね。ぜひ楽しんでもらいたい1品です。

パイロットの生き方

 私の場合、公開前に文庫本で原作を読み、気に入ったので、映画を見に行き、感激したのでdvdも買ってしまいました。恋愛がストーリーの大きな流れに入ってきますが、基本的に男の友情とパイロットという最も合理的な精神を持たなければ戦場で生き残れない立場の人間の生活を巧く描写していると思いました。
 私にとっては戦後の収容所での生活も印象的でした。祖国のために戦ったにもかかわらず、自由主義国に与したという理由で収容所で強制労働をさせられると言う厳しい条件も受け入れるメンタリティーの強さには本当に感心させられました。恐らくそれだけの強さがなければ、生き残れるパイロットにはなれないのかも知れません。

男たちが命をかけた祖国とは?空の青さと重苦しい現実・・・

1939年、ナチスドイツによるチェコ併合により祖国を捨て、イギリス空軍の義勇兵として戦ったチェコ空軍のパイロットたちの友情と恋を描く。激しい戦いを生き延び、戦後祖国に帰国した彼らは、共産主義に反する思想犯として収容所に囚われるのだった・・・。
戦前の平和な時代から描かれるメインストーリーに、1950年代の重苦しい収容所でのシーンが時折挿入される構成。戦前や帰国した直後での牧歌的なチェコのシーン、イギリスで出撃した青い空とドーバー海峡の青い海、暗く陰鬱な収容所のシーンと対比がすばらしい。
題名にもなっているように空のシーンが多く、実写と特撮をうまくおりまぜた飛行シーンは独特の浮遊感覚があり迫力(さすがジブリが推すだけはあります)。プロペラエンジンの戦闘機(スピットファイア?)は軽快に飛ぶものの(発進シーンの見事なこと!)、少しの被弾やエンジンの故障であっけなく落ちていく。
開放感のある飛行シーンの対比として、収容所の閉塞感が際立ち、彼らのたどった非情な運命が心に残る。祖国に待っているはずの恋人はすでに結婚しており、すべてを失った主人公。ラスト、主人公の回想の中で、亡くなった同僚の乗る僚機を連れ、赤く染まった空を飛ぶシーンが哀しいくらいに美しかった・・・。

悲劇の若者!

第2次大戦を背景に、短くも鮮烈な人生を駆け抜けた悲劇の若者のドラマを描いた航空映画。1939年、ドイツ軍占領下の祖国チェコを後にして、イギリスへ逃れた若者がイギリス空軍に入隊。イギリス本土の航空戦「バトル・オブ・ブリテン」での活躍を描いた物語。
イギリス軍の救世主「スピットファイア戦闘機」、ドイツ軍の主力「メッサーシュミット戦闘機」が登場!迫力ある空中戦は戦闘機の美しさが見せ場の実機の撮影と、3DCG方式における映像で見事に描き上げています。
また、DVDにはメイキング映像で演出・特殊撮影技術・CG合成映像技術などの苦労話など、エピソードを交えてつづる映像が収録されています。メイキング映像をみてから、本編を見るのも、また楽しからずや!

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