風の谷のナウシカ DVD コレクターズBOX
腐海(ふかい)と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲(むし)たちに支配された世界。辺境の王国・風の谷には、自然を愛で、蟲とすら心を通わせる少女ナウシカがいた。腐海を焼き蟲を滅ぼそうとする大国の争いに巻き込まれながらもナウシカは、人を愛するのと同様に蟲たちをも愛そうとする…。 アニメ誌に連載していた自らの漫画を原作に、宮崎駿が監督を務めた劇場用長編アニメ。母の優しさと獣の荒々しさを兼ね備えたヒロイン、おぞましくもどこかしら哀しさを感じさせる蟲という存在、あるときは風に乗りあるときは雲を割いて空を駆ける飛行機械など、それまでの宮崎作品の集大成にしてその後の原点と呼べるような1本だ。音楽を久石譲が手がけて「宮崎×久石」の黄金コンビが生まれるきっかけともなったが、そのテーマ曲も美しいことこの上ない。 巨大な王蟲(オーム)の群れが暴走するクライマックス、そしてナウシカの純粋な魂が胸を締めつけるラストシーンは圧巻。日本のアニメ史上にさん然たる金字塔をうちたてた作品である。(安川正吾)
アニメだけなら星5でも |
宮崎監督の感性、心情は十分描ききっていますし、テーマも間違いなくナウシカそのもので、完成度も高く十分星5でしょう。
原作コミックを読んでいない方にはまず、読まずに見る事を勧めます。私の場合先にコミックを読み始めていた為、上映時間内に納めるには仕方が無いのだろうか、いやでも、続編という手を使ってでも本当の最後まで見たい。見せて欲しい。あきらめきれない、という気持ちでいまだに見終わった後、微妙に物足りなさを憶え、ついまたコミックに手を伸ばします。アニメの先にいるナウシカに会いに。
待ちに待った・・・!! |
はじめてナウシカを見たのは、幼稚園の頃でしょうか。
その頃は、全く意味がわからず、ただ蟲が怖いくらいだったと思います。
それから、テレビで放映される度、何度となく見て、
その都度、話の奥深さに打ちのめされていました。
もう十何年前の話なのに、テーマや映像、ストーリーとどれを取っても
新しさすら感じてしまう、全く古さなどとは無縁の作品だと思います。
一度も見たことない人から、何度か見たという人まで、
何度も見直して欲しいと思う映画です。
全てに通ずる道を照らした名作。 |
私は劇場公開当時、本作品を観るために劇場へ5回通い、トータルで13回も観た。当時のアニメの風潮は、どちらかと言えば画に贅を凝らした作品が多かった時代だ。しかし、本作は画も素晴らしかったが他の作品とは確実に一線を画したものがあった。写実的かつ幻想的な背景。壮大な音楽。自然と人間のありかた。争いの愚かさ。
そう。娯楽性と芸術性に、社会派的なエッセンスがふんだんに盛り込まれていたのである。このことが当時の私を釘付けにし、大きなショックを与えてくれた。何が正しいのか。そんなことよりも先に、全てのものの存在する意味、生きることの意味さえ問題提起されている。これほどまでに哲学に徹したアニメは、手塚治虫先生の作品以外には見当たらない。
しかし、重箱の隅をつつくのならば、手塚アニメはもっとファンタジックな技法にあふれている反面、ナウシカの場合はやや説教臭さが窺い知れる。まだスタジオジブリが確立していない時期の作品であるから、宮崎監督の良い意味での若さだったのだろう。
TVアニメ[未来少年コナン]は、善と悪とがハッキリと分かれ、小学生でも判りやすいが、ナウシカの場合は善悪の判断以前の問題に焦点を合わせているため、ある程度の年齢に達していないと宮崎監督の狙いから外れてしまうこともあるため、きちんと観るには最低でも中学生以上になってから観たいものだ。
未来と現代。フィクションと現実。言葉では表しきれない哲学を孕んだ普及の名作は、今後もアニメ界の巨星として、長きに亘り語り継がれることであろう。
間違いなく今年度NO1 |
待ちに待った、作品ですね。以前から、何故??と思うほど
発売されずにいたものですから・・・
一番、宮崎アニメを決定づけた作品でしょう。
だからこそ、最後に登場!!
さすが。私は、当然買います。
作品はもちろん★5つ |
郵送されてきた大きさに少し驚きましたが、価格からして納得のパッケージ内容でした。ナウシカという作品そのものの魅力については多くの人が認めている部分にただ同意するだけです。私の中で宮崎作品のNo.1であることは揺るぎません。ただ、今回のDVD、選択制の音声トラックに「オーディオコメンタリー」がついてますよね。担当しているお二人について、その偉大さは言わずもがなですが、純粋なファンとして、惜しむらくは「聴きたくなかった・・・」という内容も多かったです。もちろんお二人とも心底宮崎氏への尊敬を込めてのコメントでしたし、マニアックに裏話的なことが聞ける部分も多々ありました。でも、「今ならこうするな〜」「あ〜今見るとザツだな〜」「ここは僕がやりたかったな〜」という側面のコメンタリーは、虹の秘密を知ってしまったような落胆を感じてしまいました。いや、「虹の秘密」は知ることでまた感動もあるものです。あくまで個人的な感想、ということで・・・。