小説 となりのトトロ
可愛い |
映画とは違う文章の魅力も炸裂している。
また映画にないシーンもあって良かった。
是非お子様に。
昭和20年代末の子供の風俗本としてもどうぞ |
トトロの小説版ということで、当時の時代状況や当時の暮らし向きが丁寧に描かれています。(むしろそちらがメイン)
特に、お父さんの仕事場(大学の研究室!)に遊びに行く風景やおみやげを買うなど、一年を通した暮しや、サツキやメイちゃんと引っ越し先の同級生との考え方のずれなど、当時を知る人でないとなかなか描けない風景がきっちり描かれています。これを見る事で、この時代の暮しに思いをはせてみるのも、映画ではなくこの小説にしかできない面白さではないでしょうか。
評価が★4つなのは、トトロが完全に心の中にしか存在せず、扱いが軽い事で、読み終わった後、「やっぱりトトロは現実にいないのかな?」と思ってしまったためです。それじゃ、キャッチコピーと違う・・・。話は面白いのに。
ほのぼの |
五月に五月と五月を乗せて ゆくぞわれらは自由の森へ
となりのトトロ・小説版です。いやぁ、なんといっても、久保つぎこさんの文章がいい。絶妙に合ってます。
内容はというと、映画版のトトロとほぼ似通ってはいますが、原作ならではの、『映画では語られることのなかったエピソード』などが、ズイショズイショに記されていて、トトロ好きにはたまらないものじゃないでしょうか。いやぁ、た・ま・る・か!
宮崎監督御自身の挿絵ってのもうれしいかも。
トトロはいいお話です。心が和みます。
読み終わった時、ちょっとしたノスタルジックな気分にも、浸らせてくれるんじゃないかなぁ。