「天空の城ラピュタ」 シンフォニー編〜大樹
![]() |
オーケストラが・・・録音が・・・ |
宮崎駿の冒険もの「天空の城 ラピュタ」劇付属音楽のフルオーケストラ
ヴァージョン。久石自身がオーケストレーションし直した。
曲自体はよく練られており、オーケストレーションも秀逸。とくに
「プロローグ出会い」「大いなる伝説」「時間の城」は久石の力を
見せつけられる。
しかし、東京シティフィルハーモニックの演奏は難が多い。
まず、弦、金管の線が細い。「プロローグ出会い」でのテーマ
曲の開始時の弱々しさ、「大いなる伝説」における金管が朗々
となるべきときにならないなど、聞かせどころで不満が残る。
このように感じさせる原因は録音にもあると思われる。
次回は是非、新日本フィルやNHK交響楽団などの演奏の
クラッシク音楽の録音エンジニアでの録音を期!!したい。
![]() |
「大樹」のサブタイトルに相応しい重厚な作品 |
サウンドトラックの代表曲を「組曲」としてうまくアレンジした秀作です。一つ一つの楽章の長さも、互いのつながりもバランスがよく、じっくりと聴くことができます。
特に「大いなる伝説」は、雄大で奥深い曲ながら短いヴァージョンだった「天空の城ラピュタ」が、重厚なオーケストレーションに仕上がっており、ぜひとも聴いていただきたい曲になっています。
また「時間の城」は、静かな荘厳さんに満ちており、組曲全体を上手にまとめています。
サウンドトラックだけしか聴いたことのない方に、ぜひお勧めしたい作品です。