未来少年コナン 2
アレグサンダー・ケイの小説『残された人々』をベースに1978年にNHKで放送された、宮崎駿が初の演出を手がけた傑作SF冒険アニメーション。核兵器を超える兵器を使用した世界大戦のため、人類は絶滅の危機に瀕した。それから20年後、よみがえりつつあった世界で生まれ育った少年コナンが、少女ラナとの出会いをきっかけに新しい世界へと冒険に出ていく。 第2巻は第3話〜6話を収録。ジムシーと出会い、ダイス船長率いるバラクーダ号でインダストリアへ乗り込み、行政局長のレプカたちがなぜ太陽エネルギーを欲するのかを知り、捕らえられるまでを描く。重たい物語を背景にもちながらも、キャラクターの明るい雰囲気や描き込まれた軽妙な動きがすばらしく、実に楽しい冒険ものとなっている。(田中 元)
驚き |
作品の面白さは言うに及ばず、とにかくDVD黎明期に発売されたこの作品のDVDBOXとの段違いの画質の良さに全巻買いなおしました。BOXを購入されている方も是非一度見てみて下さい。驚きますよ。
はじめての仲間 |
コナンの盟友、ジムシーの登場です。
コナンは銛が得意。ジムシーは弓矢が得意。
二人でかけっこなどあらゆる運動で争います(とってもコミカル)。
最後には「あいこだな。」「うん、あいこだ。」の言葉で仲間になります。
人間は仲間なしには生きていけません。
宮崎監督の若き時のパワー全開です。
ラナ?それって食えるのか |
ジムシー登場です!
彼が出てきてこのアニメの楽しさが更に広がります。
ボケとツッコミ、いやボケとボケか・・・
何かにつけ、ジムシーの「うまそ〜」という台詞に
緊張した場面もなごみます。
ジムシーとの出会い、バラクーダ号でインダスとリアへ、ラナとの再開がこの第2巻です。
仲間とは |
旅立ったコナンが仲間を見つけます。
「あいこだな」「うん、あいこだ」のセリフは仲間としての証。
ストーリーを通して出会う登場人物ともほとんど出会い、ここからの冒険がどうなるのかワクワクします。
仲間とは何か。「しょうがねぇなぁ。やるよ。やりゃいいんだろ?」といった一つ一つのセリフが本当に
考えられているなあと感心したり。
宮崎駿の冒険活劇のルーツ、第二段。おすすめです。
『未来少年コナン』の基礎知識 その2 |
第3話では、コナンの「はじめての仲間」ジムシーとの出会いが描かれる。コナンと同様のたくましい野生児だが、人間社会との接触を経験しているためか、いささかヒネている。ふたりの出会い(と言うか、対決)は、ダイナミック大馬鹿パワーにあふれた爆笑シーンの連発。マンガ映画作家・宮崎駿の面目躍如である。
第5話では、コナンとラナが再会を果たす。このあたりから、ラナの原画には宮崎監督自身の筆で修正が加えられ、美少女ぶりが際立ってくる。また、悪の大ボス・レプカが登場。こいつがとにかくイヤ〜なやつなのだ。本放送時、私の周囲では、やつの四角い顔から「ベントウ箱」という通称で呼んでいた。演ずる声優は家弓家正(かゆみ・いえまさ)。『風の谷のナウシカ』でクロトワを演じるなど、宮崎作品では悪役専門だが、芸域は広い。出崎統が監督した『宝島』で、理知的で頼りになるリブシー先生を演じているのが家弓氏だと知ったとき、私の周囲では「ベントウ箱だーっ!」と大騒ぎになったものだった。