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風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡

風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡 人気ランキング : 41,824位
定価 : ¥ 1,680
販売元 : ロッキング・オン
発売日 : 2002-07-19
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,680
インタビュアーの個性

インタビュアーが不評のようですが、本書を読めば、宮崎監督本人は
渋谷陽一氏に好意的なことがわかります。(そもそも不快に思って
いるなら、こんなに何度もインタビューを受けないでしょう)。
独自の視点をもってインタビューするからこそ、宮崎監督も新しい
刺激が得られ、新しい話を引き出すことができるのです。宮崎監督が
国民的アニメ作家になった今、これだけ突っ込んだインタビュー集は
貴重だと思います。

宮崎氏の世界

他のレビューにもあるように渋谷陽一氏のインタビューは御世辞にも良いとは言えない、非常に小さく低次元な自分の観念に凝り固まっている上に時として失礼なまでの押し付けがましい発言、読んでいて不快になる時すらあります。ただし、一応宮崎さんを刺激して彼の意見を引き出す事には成功している、という点で間違いなく一度読む価値のある対談です。10年以上に渡る宮崎氏の思想、変わったものも変わっていない根幹にあるものも含めて、宮崎氏のアニメ作りにかける良心、誠実さを充分感じ取ることが出来ると思います。

インタビュアーがミスキャストです。

宮崎監督の発言を読んでいく分には、星5つです。
ただし、インタビュアーの姿勢に共感できません。
己が宮崎作品の一番の理解者だと言わんばかりの姿勢で、監督本人ないし作品に対する自説を主張する様は、愚かしいとしか言いようが無いです。
また、宮崎監督は政治、歴史、宗教などの広い知識を踏まえて話しているのですが、ところどころインタビュアーがついていけてないのがわかり、物足りない。
渋谷陽一は音楽評論家としては名のある人ですが、この場においてはミスキャストだと思います。
でも、宮崎監督の思考を知る上では、充分読む価値のある本です。

世界のアニメ界の珠玉の作家の本音を知る事の出来る名著

宮崎監督は一種の理想主義的思想を持っておられる純真左翼なのだと言う事を私はこの本で始めて知りました。大学時代の猛勉強で社会主義的思想に目覚めたそうです。純真左翼とは既存の政治体制や政治家の政治活動に絶望して国家との関わりを出来るだけ遮断し、常に誰も傷付けず思想で民主主義以外で多くの人々を幸福に誘える政治体制を考え続けてる人たちのことです。「紅の豚」の飛行艇が赤いのは製作当時、ユーゴ連邦崩壊を目の当たりにした監督が「また形だけの民主主義か!」と思ったらしく当時、人は中年になると豚になるのでそれを映画化しようと思っていたのでその豚が乗る飛行艇を「もう形だけの民主主義はうんざり」という趣旨のメッセージをこめて赤くしたそうです。
そして愛弟子でありEVA!の監督、庵野氏を批評。自分にとってアニメ映画を作るとどういうことか。「ラピュタが一番エロス的なアニメ」等興味深いことが多数です。
以上の内容は全てこの本に書かれています。
私は決して嘘は付きません。
皆さんの眼で読んでみて是非確かめてください。
こんな本音で語る宮崎監督のインタビュー本無いですね。
強くお勧めしたい。
星五つ。

満足

宮崎監督の作品で好きな物がいくつかあるので、作品についての監督の気持ちを知ることができて満足です。
「『こうあったらいいなあ』という方向で映画を作ってます。」と書かれていたので、これからも好きな作品が増えそうな期待が持てました。
監督自身の作品だけでなく良く知られている作品についての考えが語られているので、読んでいるうちに自分の感じ方に自信を持っていいんだと思えたのも得した気分です。

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