ハウルの動く城
人気ランキング : 3位 定価 : ¥ 4,935 販売元 : ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 発売日 : 2005-11-16 発送可能時期 : 通常24時間以内に発送 価格 : ¥ 3,948
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国内はもちろん海外でも高い評価を受けた『千と千尋の神隠し』から3年を経て、宮崎駿監督が発表した長編アニメーション(2004年公開)。魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジーだ。
ハウルの城がもやの中にその姿を現すファースト・シーンだけで観客を別世界に引き込む手腕からして、やはり圧倒的。エピソードの因果関係などが若干わかりにくいきらいはあるものの、晴れた日の海の輝き、静謐に佇む湖が与える安らぎ、日常の中に訪れる平和な時間といった、何気ない一瞬の素晴らしさに心を奪われずにおれない。「千と千尋?」同様に、大筋と言うよりは細部にこそ味がある作品と言えそうだ。(安川正吾)
流れ星にあたった |
映画館で見たときは分かりにくいな、何いいたいんだろうと思ったのですが、DVDで2回目を見ていい映画だなと思いました。 流れ星にあたっちゃった少年の話だということだそうで、そのあたりが一回目に映画館で見たときよく分かりませんでした。体から出てしまった心臓をソフィーがもどしてあげるハッピーエンドも感動的です。
宮崎メイドの恋愛映画 |
これはね、ジブリとか、カリオストロとか魔女宅とか、トトロじゃないんですよ。
恋愛映画なんですな。
だから、上記作品が好きでジブリなら見る、と言う人の中には違和感を感じる人が多いことでしょう。
宮崎さんがいわゆる「声優」を使わないで毎回俳優を使うのは、もちろん話題性もあるでしょうが、多分「既存のアニメ」から脱したい、「映画」をとりたい、という気持ちがあるんでしょう。
そこで、今度は「既存のジブリ--ほのぼのたのしく、家族で見れて、ちょっとロリだったりして若年男子にも受けて、」から脱したかったんじゃないですか。
宮崎作品一のハンサムで、自分の容姿にこだわるハウル役に、自らも10代のうちから美貌を誇り、とはいえそれだけではなく、万華鏡のような器用さで一線に立ち続けたキムタクは正にぴったり。
優しげに話すと何といい声してんだ、と意外な驚き。
実際に、こういう王子様的な役やってんの見てみたいな〜「なんだ、おめえよ!」とかいうのじゃなくて
ソフィー役は、もちろん彼女の娘時代を知っているからこそ宮崎さんが選んだのだろうが、倍賞千恵子。
これは難役。年齢が変わる。舞台や映画(特殊メイクして)なら、賠償さんでも良かったのかもしれないが、本人がアフレコ慣れしていない以上、やはりアニメの声優としては最高の演技とは言いかねるかもしれない。他の人でもよかったと思われる。主題歌しかり。
色気もくそもない私がカッコいい彼に片思い♪テヘ的なストーリーと思いきや、実は逆だった、みたいなラスト近くのオチ、あそこで美しい花火に見とれる繊細な少年ハウル。
その時ソフィーはダサ娘から、白髪ながら気丈で愛に輝く「女」になっていた。
そして美しい風景の中を動き回る、こどものおもちゃ箱ひっくり返して合体したみたいな動く城。
「美」「幼稚性」がのキーワードになっている。これを見逃すと感覚的についていけなくなると思われます。
あの程度で美人って!?ハンサムって?とゆうひとはこれまたついていけないでしょうなあ。
テーマ曲はすばらしい。背景や景色の描写はいわずもがな。
逆に既存のアニメからは遠かった大人向け、もしくは繊細な中学生くらいの女の子向けかな。
話の展開が・・・急すぎ |
ワクワクしながら見始め、どんな風に進んで行くのか楽しみに見ましたが・・・たぶん、たくさんの書き込まれていない場面は時間の制約により急展開しなくてはならなかったのかなと考えにいたりました。映画よりもテレビで何回かのシリーズでやって、こうだったのかと思える作品なのかも知れません。木村さんのハウルは(熱烈ファンではないですよ)なかなか良かったように思いますが・・・つかみどころのないフワフワしているキャラが良く出ていたと思います。賠償さんは・・・ご本人の声と存在感がちょっと見ている私の頭をよぎりソフィーに合っていなかったと感じました。途中席を離れなくてはいけなくなり、戻るとどうなってこの状態に物語が進んだの?になり、とにかく細かい話の途中を切りすぎてしまい???とにかく急展開が多い作品です。
生きる喜びとは? |
ハウルの動く城は、大人へ向けた宮崎駿監督のメッセージである。
「気づかないうちに背負っている全てのものを捨てて人生を楽しんでみたらどうだろう?例えそれが2時間でも。」
自由に生きたいのに、実際は組織に縛られ、そこからの脱出を図っているのだが、結局は逃げ切ることが出来ない。更に人知れず、巨大な力から家族と家を守るために日々自分をすり減らしていく多くの大人たち。
ハウルは、その象徴だ。ハウルの家族はソフィーを含め今の家族の縮図である。一見自由人に見えるハウルも組織の一員として縛られ、家族(全員が他人だが。今の家族は血が繋がっているだけの他人と言う比喩にも取れる)を戦争と言う巨大な力(これは国家が個人に対してかけてくる様々な圧力を象徴したものだ。増税とかね)と日々自らをすり減らし戦い続けている。
城に捉えられているのは実はハウルのほうなのだ。現実の社会で言えば家庭と家のローンの様なものだ。お父さんもお母さんも簡単に家庭を捨てられないでしょ。
自分は一体何処にあるのか?これはヒロインソフィーも同じである。
作品の冒頭妹に突きつけられる言葉は、作品のテーマそのものである。
運命に導かれたハウルとソフィは互いが互いの最大の理解者であることを示唆している。
だから「二人が共に生きていれば、それだけで十分じゃないか」とまとめているのである。
しかし現実にはそれだけでは、生活していくことは出来ないじゃないの?
と言う問いに対する答えがあのラストシーンなのだ。
シナリオと演出は多少めまぐるしいが、映像、音楽もちろん声優に至るまで大変よく出来た映画である。子供には理解できないと思うけれど。子供に対しては筋立てよりイマジネーションを優先させているのは「もののけ姫」以降同じである。
やっぱり宮崎アニメは面白い |
このDVDを見て、まっさきに思ったことは、「赤くなくてよかった」ですね。(笑)
「千と千尋の神隠し」では、せっかくの作品が、まっかな画面ばかりが気になって
物語にのめりこむことができなかったですから。
おかけで心置きなく作品を楽しむことが出来ました。
さて、この作品の感想ですが、119分の長編にもかかわらず、最初から最後まで
いっときの中だるみもなく、楽しめるいい作品だと思います。
権力に縛られることなく自由に生きたいと願ったハウル、呪われた身を嘆きつつも
ずうずうしくもハウルの動く城に掃除婦としてもぐりこんだソフィー
なぜかハウルは、ソフィーを追い出すこともなくソフィーを受け入れて不思議な道教生活が始まる・・・
評判ではいろいろ批判も多い(ように感じる)キャストですが、私はそんなにひどいとは思いませんでした。
木村拓也さんの声はハウルに合っていたと思いますし、ソフィー役の倍賞千恵子さんは
批判どころか、私はうまいとさえ思いました。
ソフィーは18歳から90歳まで、まるで風船が膨らんだりしぼんだりするように
気持ちしだいで肉体の年齢までくるくると変わるため、大変難しい役どころだったのは間違いないのに
倍賞さんは、それをみごとに演じ分けられておられました。
英語版とフランス語版では、若い時と年配の時では、ちがう役者さんが演じられているにもかかわらずです。
久石譲さんの音楽もあいかわらず絵に合っていてすばらしい出来でしたし、
私は、この作品には減点をつける部分はなかったです。
個人的には、すばらしい2陣間がすごせる作品として推薦したいと思います。