平成狸合戦ぽんぽこ
人気ランキング : 2,351位 定価 : ¥ 4,935 販売元 : ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 発売日 : 2002-12-18 発送可能時期 : 通常24時間以内に発送 価格 : ¥ 4,935
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宅地開発で自然がどんどん失われていく東京の多摩丘陵を舞台に、そこに棲むタヌキたちが人間に反旗をひるがえすべく、人間に化けたりする訓練を始めていく。人間がいないところでは彼らは2本足で歩けば言葉もしゃべる。やがては、他所からも助っ人タヌキが現れて妖怪に化けるなど、設定がとにかくユニーク。日本古来の民族伝承なども巧みに取り入れており、おもしろさの中に文化人類学的興味も見出せよう。 ただし、社会派・高畑勲監督らしく、演出の視点はどこかシニカルで、かつての学生運動などを彷彿させるおもむきもある。意外にも、タヌキが人間に殺される箇所など、結構残酷な描写もあり。声の出演は古今亭志ん朝や柳家小さん、石田ゆり子、泉谷しげるなど実に多彩。(的田也寸志)
外国人にもわかる日本文化 |
アメリカ人の主人の大のお気に入りです。 在日10年あまりの主人が見て、多摩ニュータウンと言う親近感のある場所であることもあり、非常に感動して、日本語を解する在日外国人の友だちに勧めてまわっています。 子供が見ても、大人が見ても、日本人でも、外国人でも、とっても楽しめる作品です。
DVD版で落語の楽しさを知りました |
特典ディスクに落語「狸賽」という噺が入っています。
本編の映画でナレーションを務めた古今亭志ん朝師匠です。
オチ終わったあとの宣伝がクセモノですが、
落語の中の狸も頑張っているところをしっかりと演じてくれています。
本編に出てくるタヌキ達の先祖に中には「狸賽」の狸もいたことでしょう。
人間がタヌキの化かしを認めなくなったのはいつからなんだろう?
そんな事をふと思いながら、周りのタヌキオヤジを見ています。
そして、タヌキも失笑しているだろうなと感じています。
家の近くの狸の森 |
多摩丘陵(多摩川の南西地域一帯の丘陵部を指し川崎や横浜の一部も入る)には狸がたくさん住んでいたようで、私の住んでいる地域にも狸の絵を描いた「動物注意」の交通標識がありました。実際に車にひかれて死んだ狸も時たま目撃しました。ここ2〜3年の話ですが、その狸の住んでいた森も住宅開発で今は完全になくなってしまいました。この平成狸合戦ぽんぽこもそういった意味では実に身近なテーマだったと思います。いなくなった狸についてはちょっと寂しい限りです。
宅地開発と自然との調和は難しいものです。宅造業者はきっと自然を大切に保存していると思っているでしょう。しかしその考えは後から樹木を植えればよい程度の安易な考えでしょうし、そこに住む人も大半はその程度だと思われます。しかし、一度でも地面をほじくり返すとそこで自然は途絶えます。自然との共生は今後ともに人間の抱える難しいテーマで、同じジブリ作品ではもののけ姫などでも登場します。狸合戦の映画自体はコミカルな中にもきちんとしたメッセージを持っていますので子供と一緒に見てその内容を話し合えたらよいかなと感じます。
愛すべき狸たち。 |
環境破壊、自然保護といった事に関心がある人とない人とで評価が真っ二つに分かれる可能性あり。後者の人はもしかするとピンとこないかも・・・。私は大好きな作品です。 怒涛のごとく開発を推し進める人間達に、はかない抵抗を試みる狸たち。最初から最後までコミカルなトーンで描かれてはいるけれど、そこはかとなく漂う物悲しさ・・・。 方針の違いから、時には争いや仲間割れもしたりした、老若男女、さまざまな狸たちだけど、終わってみるとその一匹一匹全てが愛おしく感じられる。「千と千尋」よりもこの映画こそ、世界中一人でも多くの人に観てほしいと思う。
「人間様」はやめられない。 |
ジブリ的な壮大さとかはないけれど、笑いあり涙ありで子どもから大人までしみじみと楽しめる作品であると思います。
この作品を見て改めて思ったことは、人と自然との共生は難しいということです。もちろん努力すれば少しは改善できるかもしれませんが、それは人間にとって満足できる程度、自然界にとっては微々たるものでしかないのかもしれません。私たち人間の生活の裏には様々な犠牲があって、それはわかっていても「人間様」はやめられないのです。そんなもどかしさを感じました。