人間は何を食べてきたか 第3巻
人気ランキング : 54,303位 定価 : ¥ 4,935 販売元 : ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 発売日 : 2003-02-21 発送可能時期 : 通常24時間以内に発送 価格 : ¥ 4,935
|
麺とタロイモのカレーなるスペクタル |
「麺」といえば小麦粉を練って、それを伸ばしていくもの、と思ってしまいますが、実はビーフンや春雨のように穴の開いた容器から押し出すことで作るのが元来の作り方だったようです。今回はその仮説を、黄土高原の厳しい環境に生きる農民たちの、何千年来変わらぬ生活を映し出すと共に、検証してくれています。
続く「カレー」の回では、冷たく厳しい黄土高原とは打って変わって過ごしやすそうに見えるインドで、いかに黄色いカレーができあがったかを、描き出しています。惜しむらくは、20年前の作品であるため、今のカレーの知識から見ると掘り下げが浅いように見えることでしょう。
「タロイモ」の回では、ニューギニアでの焼き畑農業をメインに、イモの文化が日本にまで流れついた様子を描いています。特に台湾での、水田を思わせるタロイモ畑は圧巻で、かつて稲作文化が定着する以前の日本の姿はこうであったのかも、と感じさせます。
いずれも圧倒的な映像の迫力で、様々な環境で精一杯生きる人々の様子が見る側に伝わってきます。ぜひシリーズを通して見てほしい一本です。