千と千尋の神隠し DVD COLLECTOR'S EDITION
わがままで無気力、どこにでもいるような現代っ子の千尋は、引越しの途中で、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクに手引きされ、八百万の神様たちが入浴しに来る「油屋(ゆや)」で「千」と呼ばれながら働くことになった千尋。さまざまな体験や冒険を通して、少女は「生きる力」を取り戻していく…。 宮崎駿監督が、友人の10歳の少女に見せたいという思いから作り上げたこの『千と千尋の神隠し』。2001年夏に公開されるや、批評家筋からの高い評価と多くの観客からの支持を得て、それまでの国内映画興行記録を全て塗り替える大ヒットとなった。さらに、2002年のベルリン国際映画祭でも、グランプリにあたる「金熊賞」をアニメ作品としてはじめて受賞。全世界で、大きなセンセーションを巻き起こした。 『となりのトトロ』を彷彿とさせる「日本人の原風景」を美しく表現しながら、『もののけ姫』に負けずとも劣らない深いテーマ性を、『魔女の宅急便』のようなわかりやすくケレン味あふれる物語で展開したこの作品は、「硬」と「軟」という宮崎監督の2面性がほどよくミックスされ、宮崎駿作品の集大成と言える出来栄え。さらに、監督本人が「今回は若い人たちに大いに助けてもらった」と語っているように、従来の宮崎作品にはなかった「最近のアニメ」的要素が、脇役キャラの動かし方などの部分に感じられるのも意外な魅力となっている。
単なる一過性のヒットものではなく、長年にわたって称えられ続けるであろう傑作だ。(安川正吾)
普通じゃおもしろくない |
ある映画監督がこう言っていました「映画なんてものはね、普通じゃおもしろくないんだよ」
基本的な囚われの少女型の起承転結アニメーションはたくさんあります。普通ではない、心にひっかかりを生む変な作品、それでいて心地良いような作品がなかなか無いんです。まだこの世に存在したことがないものを欲するのが表現者というものなのではないでしょうか。宮崎駿は表現者として当然の方向に向かっているのだと思います。まだこの世に存在しない、ありきたりでない、それでいて自らを表現しうる作品。この『千と千尋の神隠し』こそはその方向性を如実に表した作品なのではないでしょうか。
Best anime on the planet |
This movie is breath taking great 2D animation not that 3D stuff. That toy which came with the movie is also good to. What I like about this movie is the characters look asian not white people.
シナリオの展開が・・・ |
この作品は世界観、キャラクターともに抜群の完成度を持っています。
冒頭のシーンは全く無駄がなく、まるで完璧な展開で私たちを引き込みます。
しかしその故あってか後半のシナリオとの落差が明白になっています。
情報の詰め込みすぎや展開の必然性の欠落など、前半に比べて私たちを惹きつける力が劣っています。
しかしながら、総合的に見てこの作品は大変優れており、必ず見ておくべき良作です。
ぜひ「千と千尋」の不思議な世界に、あなたもその身を投じてみてください。
幼き者は真実を見抜く |
何回見ても泣いてしまうのは、冒頭の親子一緒のシーンでの、
親の態度のじゃけんさと残酷さに千尋が哀れでならないからです。
いくら待ってよとか行かないでよとか言っても徹底的に無視され
て、ただただ叱られてせかされて、なんてひどいんだろうと思い
ました。
道が怖くてお母さんにしがみついても、じゃまだからどけ、みた
いなこと言われるし。親といても少しも安心でもなければ安全で
もないのです。むしろ親のほうが子供の制止を無視して自ら愚か
なことをしでかし、奇怪な化け物に変身してしまう。千尋は人の
世から遺棄されて、過去に体験していた「自然」の恵みからのみ
成長と救いとを得るのです。無事に人間界に戻ったとしてもこれ
だけの内面世界の激動を味わった後で、うまく人の世界で生きて
いけるのでしょうか。心配でなりません。
千尋のその後を想像するだに、怖くてならないのです。
彼女の自己実現はどのように達成されるのでしょうか?
日本を代表すべき監督。 |
一人の少女が突如迷い込んだ世界で賢明に生きていく姿を描いた映画。だがその成長を映画いた過程にたくさんの意味が含まれているように感じる。いろいろな異なるキャラクターが出て主人公と交流をする。どんな状況にもめげない前向きな女の子は見ていてとても心が和む。日本映画の代表と言っていいほどの完璧に近いできである。もののけ姫やナウシカとは違う新しい宮崎アニメだ。やはりこれからの日本映画はアニメになっていくのだろうか?