交響組曲 もののけ姫
人気ランキング : 20,187位 定価 : ¥ 3,059 販売元 : 徳間ジャパンコミュニケーションズ 発売日 : 1998-07-08 発送可能時期 : 通常24時間以内に発送 価格 : ¥ 2,905
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一流オケで甦る「もののけ姫」 |
WorksTのロンドンフィルに次いでの海外オーケストラ演奏。
チェコフィルと云えばドヴォルザークとの深いつながりが有名ですが、今回久石氏が完全な西ヨーロッパのオケを選ばずに、このチェコという場所を選んだのは、もののけ姫の世界となにか気脈が通じるものがあるのでは…と思ったからだそうです。また、チェコと云えば非常に優れたアニメを作ることでも有名なので、宮崎さんもチェコ行きに力添えをしたのかもしれませんね。
演奏の方はというと、さすがチェコフィル。音の厚みがまるで違います。ゆったりとして奥深さを保った演奏は、もののけ姫の壮大な世界と一致しており、とても好感がもてます。チェコフィルを選んだのは間違いではなかったというべきでしょう。
ちなみに、このCDにはもののけ姫のカードが数枚同封されています。
演奏はいいんですが・・・ |
音が良くないんですよね。それですべてが台無し、とまで言わないですけど、かなり魅力が下がってしまっています。
しかし演奏はすばらしいですね。僕はサントラのほうが好みですけど。ジャケットも趣があっていいです。よりダイナミックな演奏になっております。
重厚な音楽。 |
チェコ・フィルの重厚な演奏でもののけ姫の
曲を聴くことができます。
サウンドトラックとはまた一風変わった
印象を受けます。ですが、根底はほとんど一緒
です。
(サウンドトラックもオケの演奏が多いため。)
演奏する交響楽団が違うと、曲も彩が違って
聴こえます。
このアルバムは純粋にオーケストラの演奏のみですので、
純粋にクラシックの部類として聴いてみたり、
電子音や歌の入ったサウンドトラックと聴き比べて
みる価値もあると思います。
ただ、録音の音量がいささか小さいと感じました。
演奏は抜群に良いです。
もののけ姫を「聴く」ならこれ |
サントラと聴き比べてみれば判るでしょう。音の重厚さと音色(おんしょく)がまるで違うのです。衰えたりといえどもさすがはチェコフィル、といったところでしょうか。正直言って、これを聴いたあとはサントラを聴く気がしません。
壮大な曲の数々が響き渡ります |
サウンドトラック集というのは難しいもので、映画や番組の本編に忠実に収録すればするほど、短い曲が多くなって、サウンドトラック集単体で楽しむことが難しくなり、一方で、組曲としての完成度を高めようと一曲々々を長めにアレンジすると、今度は、本編の感動を思い起こそうとする人には「本編と違う」という不満を覚えさせてしまいます。
その意味において、壮大な物語に相応しい曲の数々を、まず映画本編に忠実にサウンドトラック集としてまとめた上で、さらにこの印象深い「交響組曲」としてアレンジしたのは、とても素晴らしいことだと思います。特に、「もののけ姫」では、サウンドトラック集の収録曲数33曲からもわかるように、カットに合わせた曲は、一つ一つが非常に短くなっています。もちろん、それは音楽が映像と見事にシンクロした結果なのですが、あの雄大で奥深い音楽をじっくり聴きたかったファンには、少し残念だったはず。
この「交響組曲」では、いくつもの場面で使われた「もののけ姫」に相応しい豊かな旋律がチェコ・フィルによる見事な演奏でよみがえり、じっくり味わうことができます。特に、物語をはじめるに相応しい壮大な「第一章 アシタカせっ記」、繊細な旋律「第三章 旅立ち〜西へ〜」、テーマ曲が弦とブラスで見事にアレンジされた「第四章 もののけ姫」、深い森の奥を表現していながら恟恟しさももった「第五章 シシ神の森」、「再生」を表現したあのエンディングの旋律「第八章 アシタカとサン」の仕上がりが素晴らしく、本当に心に響き渡ります。
映画に感動してその余韻に浸りたい人にも、久石譲さんの音楽をじっくり味わいたい人にもお勧めな名盤です。